ミクローシュ ペレーニ を聴いて

昨夜に札幌まで行き、ペレーニさんのリサイタルを聴いてきました。今日の午後には芦屋に戻ってきました。 仕事を無理やり休んで札幌まで聴きに行ったのは、ペレーニさんのチェロが大好きなのは勿論です。僕の理想とする音があるからです。

ペレーニさんの音の特徴、魅力を言葉で伝えるのは不可能で、演奏を聴いて頂くのが一番良いと思いますが、これも面白いかもしれないので、お許しください。

2年程前にもペレーニさんの演奏を聴きました。その時はその数日後に日本のトップクラスのチェロ弾きの方々のアンサンブルを聴く機会がありました。

日本人のチェロの方々は低音から高音まで綺麗に響かせて、とても上手なのですが、何か物足りないと思ってしまいました。何故なんだろうかと考えを巡らせていたら、やはり数日前に聴いたペレーニの音と比べていたのです。音の太さ、密度、エネルギー、立体感 など。何故こうも違うのか。2年前も昨日も、聴きながら考えずにはいられません。自分なり次のようにまとめてみました。

1.身体が違う。

2.身体の使い方が違う。

3.母国語が違う。

この3点に気づきました。1番は、単純にペレーニさんは身体ががっしりしていて肩幅も日本人より確実に広く、指は私の親指よりも彼の小指が太いんじゃないかと思います。手も肉厚で羨ましいかぎりです。生まれ変わらないとかなわないです。これは、僕がロシアに留学した時にロシア人のチェロの先生に感じた印象と同じです。こんな音は一生出ないと痛感しました。

2番目ですが、身体の使い方が上手ですね。イッサ―リスの時にも感じましたが、足の先から指先まで身体の動きが繋がってスイングしているかのようでした。一瞬たりとも身体が固まらないのです。右足から左足にスムーズに体重が移動して、腕と背中が自然に繋がって動き続けています。肩甲骨は柔らかいですし。ただ、身体の中心、軸はブレていないようにみえました。柔らかいですが、不必要な動きは見られません。弓に圧力をのせて音を出しているはずですが、弓と絃が最初からピタッと密着して最善の方法で自動的に音が鳴っているかのようでした。ピアノがしっかり音を出しても負けない力がありました。

3番目の母国語です。これは僕のあまり得意でない分野ですが、言語と音楽は切っても切れません。日本語よりもペレーニさんのハンガリーのマジャール語のほうがリズミカルで西洋音楽のリズム感と近いと思います。リズム感と音色は影響しあっていて、リズム感が優れていると音色も切れ味が出てきます。ペレーニさんはハンガリー人ですが、同じハンガリーのコダーイやバルトークを演奏する時の凄まじい躍動感には言葉がありません。

ペレーニさんは、物凄い音、技術を持っていますが、出てくる音楽はナチュラルで誠実です。凄い音を出しますが、音楽的で自然なのです。ペレーニさんだけを聴いていると築けない凄さを、他の一流のチェロ弾きを聴いて痛感させられたので、自分としては大変興味深く、恥ずかしながら自分の演奏やレッスンにも生かしたいと思っている今日この頃です。

3番目の母国語です。これは僕のあまり得意でない分野ですが、言語と音楽は切っても切れません。日本語よりもペレーニさんのハンガリーのマジャール語のほうがリズミカルで西洋音楽のリズム感と近いと思います。リズム感と音色は影響しあっていて、リズム感が優れていると音色も切れ味が出てきます。ペレーニさんはハンガリー人ですが、同じハンガリーのコダーイやバルトークを演奏する時の凄まじい躍動感には言葉がありません。

ペレーニさんは、物凄い音、技術を持っていますが、出てくる音楽はナチュラルで誠実です。凄い音を出しますが、音楽的で自然なのです。ペレーニさんだけを聴いていると築けない凄さを、他の一流のチェロ弾きを聴いて痛感させられたので、自分としては大変興味深く、恥ずかしながら自分の演奏やレッスンにも生かしたいと思っている今日この頃です。

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