ソルフェージュ力

有難いことに、幼稚園のチビッ子から60代のおじ様まで幅広くレッスンをさせて頂いていてます。皆さんご自分のお金と時間(子供の場合はご両親)を投資していらっしゃってるので、やる気は十分です。その中には、早く上達する方や苦労する方様々です。毎日2、3時間頑張ってチェロを練習する努力家の方でも思うようなスピードで上達しないケースがあります。

その場合の多くは、楽譜を読むのが苦手だったり、正確なリズムや音程で歌うのが苦手だったりします。逆に大人になってチェロを始めてスムーズに上達する方は、ソルフェージュがよくできるケースが多いですね。

間違った音程やリズムで、いくら練習しても成果がなかなか出ないのです。

楽譜を正確に読み取り、正確な音程とリズムがすぐに頭の中で流れる人はチェロを弾く技術的な問題だけに集中出来るので上達しやすいです。

お伝えしたいのは、「チェロを上達するにはソルフェージュが出来ないと上達しない。」ではなく、「チェロを上達するにはソルフェージュ力も並行してアップする必要がある。」ということ。

ありがとうございました。

演奏会を聴きに行くよりも自分が演奏会に出るほうが上達しやすい。

「そんな事知ってるよ~」と言われそうなタイトルですが、自分自身の頭を整理するためにも有益だと思ったので、良ければ読んで下さい。

先日書いた、『上達する方法』から、更に深掘りして、

①演奏会に行って演奏を聴く

②自分が演奏者として演奏する

二つのどちらが上達しやすいかを説明します。

答えは勿論②です。ヨーヨーマの演奏を100回聴くよりも、自分がコンサートで一度でも演奏するほうが上達しやすいです。理由は演奏するかしないか。能動的か受け身かどうかです。人前で演奏する時は準備期間から本気モードで頑張りますから。

上手な人と一緒に演奏したら更に上達しやすいです。理由は自分自身が能動的なモードの時に、めちゃくちゃ綺麗な音やテンポ感の良い音を肌で感じるとそれに引っ張られる。身体全身で受け止め、上手な人のモードに少しでも近づけるからです。

コンサートに行ったらまず受け身の姿勢になってしまい、「ヨーヨーマ凄いね~」で終わってしまう場合が多いです。

誤解してほしくないのは、コンサートに行って素敵な演奏を聴くのも大切です。

でもそれだけでは上達しないのではないでしょうか。

少し偉そうな感じの文章になってしまいました。まだまだ未熟ですが、頑張ります。

パッサカリア

ヘンデルのパッサカリアを5,6年ぶりに本日弾きました。弾くことが決まってから、久し振りにさらい直したら、以前いくら練習しても弾けなかった箇所が大分弾けるようになったではありませんか!!! 

『前回弾いた時よりも絶対弾けている!』と少し自信をもって本番に臨みました。

結果は・・・ 今一歩でした。言い訳してもあまり意味がありません。つまり、まだ弾ける力がついてない事を思い知らされました。

やっぱり、人前で普通に弾ける為には、普段の練習で「簡単に弾ける」ところまでもっていかないといけないですね。やっとこさ弾ける状態では人前では緊張しやすいですし、ヴァイオリニストがテンポを変えたらそれに対応出来ず演奏が崩れてしまいます。今回は正にそのような要素がたくさんあり、アンサンブルがすこし崩れました。

やっぱり練習だけでは気づけない事って沢山ありますね。

人前で演奏しないと気づけない事って山ほどありますね。

また近いうちにパッサカリアのリベンジを…